aptpod Tech Blog

株式会社アプトポッドのテクノロジーブログです

OpenH264とDockerを用いて動画解析環境を構築する

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先端技術調査グループの南波です。ウイルスは大変な状況ですが、原則自宅勤務となったことで息子2人のお昼寝を眺められる時間が増え、すこしほっこりもしています☺️

さて、今回は最近のお仕事の中で

  • intdashのサーバーに蓄積されているH.264の動画データを解析したい
  • H.264のライセンスはもちろんクリーンに対処したい
  • プロダクト投入時には Amazon ECSなども利用してスケールさせたいので、解析環境はDocker上に用意したい

といった課題に対しOpenH264をDocker上で利用する方法を調査・検証したので、その内容の共有です。

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360°動画Player開発の実用TIPS集

f:id:aptpod_tech-writer:20200326151654j:plain Webチームの蔵下です。弊社で開発しているintdashには、Media Servicesという動画や音声などのメディアデータを扱うサービスがあります。さまざまなカメラに対応できることもあり、RICOH THETAのような360°カメラで撮影した動画を扱うこともあります。

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全天球画像 | RICOH THETA」より引用

▲360°動画。360°の映像が1つのパノラマ動画内に収められています。歪みを補正して再生するためには、専用の動画Playerが必要になります。

この360°動画をブラウザで再生する360°動画Playerを、JavaScriptの3Dフレームワークであるthree.jsで開発しました。

本記事では、360°動画Playerを開発するときの実用的なTIPSを紹介します。

  • 360°動画Playerの仕組み
  • 実用TIPS集
    • TIPS1: three.jsのRenderingとVideo描画でLoop処理を分離する
    • TIPS2: Playerの外からPitch, Yaw, Zoomを操作できるようにする
    • TIPS3: 動作テストはStorybookで実装する
  • おわりに
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アプトポッドの過去と現在、そして未来について

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はじめに

はじめまして。VPoPの岩田です。

弊社は、昨年の8月より開発本部のマネジメント体制を強化し、CTO・VPoE・VPoP から構成される CTO 室体制を敷いております。 aptpod Advent Calendar 2019 では、VPoE 高橋より こんなエモくて素敵な記事 が投稿され、 CTO 梶田からは 1年を総括する記事 が投稿されており、 私も彼らの後に続くべく、遅ればせながら本記事を投稿することにいたしました。

今回の私の記事の題材はというと、ずばり 「アプトポッドってなにをしている会社なの?」 です。

私自身アプトポッドに転職をしてきてから はや3年が経ちますが、実を言うと、今だに身内や友人から「お前の会社はなにをしている会社なんだ?」と聞かれることがよくあります。 それもそのはず、アプトポッドの技術領域は、 ハードウェアの自社企画・開発 から、クラウド環境をフル活用したサーバーアプリ・Webアプリの開発 まで、多岐に渡ります。製品の形態としても、SaaSやPaaS、ミドルウェア製品までラインナップしていますので、一言で なにをしている会社か と説明することは容易なことではありません。

そこで本記事では、アプトポッドに少しでも興味を持ってくださった皆様に、「なるほどアプトポッドとはこんな会社なんだな」と納得していただけるよう、 アプトポッドのこれまで、現在、そしてこれからについて、解説をこころみたいと思います。 (あわよくば、私のように会社説明に難儀している自社社員に、説明の手助けになるような記事にできれば一石二鳥です)

少々長い記事になるかとは思いますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。

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intdashが音声対応したので音声の文字起こしを組み込んでみた

f:id:aptpod_tech-writer:20200221102240j:plain みなさまこんにちは。先進技術調査グループのキシダです。techブログは3度目の登場です。
今回は小ネタを投下してみたいと思います。

前回の記事にも登場していますが)2020年のAutomotive Worldにてご紹介した通り、intdashがついに「音声データ」にも対応しました! 🎉

そして音声といえば、皆様ご存知でしょうか・・・?
そうです、AWSの「音声の文字起こし機能」で有名なAmazon Transcribeが、昨年末日本語対応したのです! 🎉

これは組み合わせてみるしかない・・・!
ということで、今回は以下のようなシナリオを目指し、文字起こし機能をintdashに組み込んでみました。

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テック系ベンチャーが展示会に出展する際のうらがわ

ソリューションアーキテクトの榮枝です。 今回は1/15(水)〜17(金)に開催されたオートモーティブワールドの展示のお話を。

自動車関連の見本市であるオートモーティブワールドにコネクテッド・カーに大きな関わりを持つ製品・サービスを提供する弊社も出展させていただきました。 (今回の展示の柱の一つ、ビデオエンコーダについてはおおひらさんが記事にしています。)

弊社としてはこのイベントに昨年も出展しているのですが、入社時期的に私にとっては初めてのイベントでした。今回は準備全体の取りまとめ役として、好奇心からその役を受けさせてもらいました。

老舗企業ならこういう出展のやり方や担当者/部署は決まっていたりするのかもですが、 私自身はこの手の取りまとめは初めてで、何をすれば良いんだろう?というところからでした。 案の定色々苦労したり得られたものも色々あったので、その話を書かせてもらいます。

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