aptpod Tech Blog

株式会社アプトポッドのテクノロジーブログです

アプトポッドに入社してみた

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Advent Calendar 2020 8日目を担当します。ハードウェアグループの加藤です。
私は2020年2月にハードウェアエンジニアとして入社しました。10か月間業務を行って思ったこと、感じたことなどを書きます。

自己紹介

簡単に私がアプトポッドに入社するまでに勤めた会社についてご説明します。特に意識はしていませんが、入社して思ったこと感じたことというのはこれまで勤めた会社との比較になっていると思います。

  • ゲーム機等の会社
    1994年に入社。ゲームセンター向けのゲーム機器を6年間、海外カジノ向けのスロットマシンを13年間、業務用フィットネスバイクの開発を2年間、各グループ会社の開発部門でハードウェアエンジニアとして商品開発を行いました。海外カジノ向けスロットマシンのグループ企業は、米国のラスベガスに本社を設置するところからのスタートでいろいろ大変でした。

  • 業務用フィットネスバイクの企画から販売まで行うスタートアップ企業
    設立されたばかりの会社に入社しました。社員数は10名以下。ハードウェアもソフトウェアも自分以外はわかる人はおらず大変でした。業務用フィットネスバイクというのは、スポーツクラブ等においてある自転車型の運動機器です。この会社では大学・企業・プロの運動部にターゲットを絞った製品の開発を行いました。ここでは4年ちょっと勤めて、立ち上げを成功させることができました。この後、アプトポッドに入社しました。

ハードウェアエンジニアの仕事

アプトポッドのハードウエアエンジニアの業務内容はこんな感じです。

  • ハードウェア製品の企画、投資(費用・工数)回収計画の立案
  • 設計、開発、評価等
  • 規格・認証試験の対応
  • 製造会社の選定、その他いろいろも含めて量産できるようにする。
  • 量産対応(生産を継続する。生産効率や品質の向上も。)
  • 顧客案件のHWカスタマイズ対応

企画から量産まで全部ですね。
製造そのものは必要な設備等を有する会社に委託しています。そうは言っても部品のEOL対応などは自分達で判断する必要があります。設計や開発は都度終わらせることができますが、生産はそうはいきません。製品の種類が増えてきた時にどうするかはこれからの課題となっています。それでも自分たちで効率よく行っていくのが最も良いのかなぁ。と考えています。

アプトポッドで仕事して思ったこと、感じたこと

社員に対する信頼がある
  • パソコンを自宅に持ち帰ることができます。
    ”何言っているの?”という人の方が多いでしょうか? 私がこれまで勤めていた会社では平社員はパソコンの持ち出しができませんでした。
  • オフィスには、お菓子コーナーがあってお菓子食べ放題です。カップ麺も栄養ドリンクも置いてあります。コーヒーも飲めます。自動販売機の飲み物も1本30円です。
    しかし、無茶苦茶なことをする人はいません。無茶苦茶な事というのは、本当に食べ放題食べてしまったり、カップ麺や自販機の飲み物を大量に持ち出して外で売りさばいたりということです。
  • 新型コロナウィルス騒ぎ以降、会社全体として在宅勤務が主体となったのですが、「在宅勤務だからやらないといけないこと」というのもありません。
  • 第一印象は、「会社は社員を信頼していて、社員のモラルも高い。すごいなこの会社。」でした。
社員同士の互いの信頼や尊重もある。
  • 社内でなにか人にお願いする時、人からお願いされる時、期限を設定しないのです。誰もがすぐに対応します。なので、必要最低限の時間で事が進んでいきます。いやぁ、すごいです。
  • 打ち合わせを設定する時は、参加者のカレンダーを確認して空いてさえいれば、好きなところに入れられます。極端な話、今すぐ!でもOKです。それで注意されたり怒られたりすることはありません。
やらされている感がない

上司の都合で書類を作成したり提出したりを求められることがありません。業務のスケジュールも自分で立てますし、レビューも自分で設定します。準備ができたらカレンダーに設定するだけなので、参加者の都合の調整などは発生しません。

事業に無理がない

ハードウェアは量産時に材料費がかかります。販売価格の設定に無理があるとずーっと赤字のままになってしまいます。しかし、競合他社と同じ内容の製品を販売することになってしまう場合、営業部門の人は価格を安く設定することを求めざるを得なくなります。
アプトポッドの場合、独自性と技術力の高い製品・サービスを提供することができるので、販売価格や原価で無理を求められることはありません。
一般的に、独自性の高い商品であったとしても、ハードウェア単体だと同等品は簡単に作られてしまうので、売れて目立ってしまうとすぐ価格競争になってしまいます。アプトポッドの場合、そういう心配も不要であり、設計・開発に集中できるのはいいなぁと感じています。

技術的に本質的な方向を向いている

設計開発部門が向いている技術的な方向性に対して、私個人が安心感を得られるかどうかということです。主観なので正しい/間違っているはないのですが、自分にとっては大事に考えていることです。何かというと、例えば掃除機を作っている会社があったとして、吸引力に優れた掃除機を作れている会社であるなら安心で、(お客さんの要望だったとしても)本体の重量が軽いとか紙パックの容量が大きいといった掃除機を売ったり売れちゃったりしている会社であれば不安といった具合です。ディスプレイだったら、画面大きく、解像度高く、発色に優れた製品を出せていれば大丈夫で、”専用の眼鏡をかけると立体に見えます。”ということだと、「大丈夫かな?」って感じです。
データをクラウドに保存し、そこから閲覧する製品・サービス(IoTプラットフォーム intdash)を行っている会社で「データの完全回収」「低遅延」「高速」(これだけではありませんが)に対する方向性が社内全体で見受けられ、これに対し私は安心感を得ました。

業務環境、開発に使用しているツール

  • 出社する/自宅で仕事するは本人の自由
  • オフィスは新宿区四谷四丁目
  • 勤務時間も完全に裁量労働制
  • 社内コミュニケーションはSlack
  • 打ち合わせはGoogleMeetが基本、GoogleCalendarで互いの予定を確認
  • ドキュメント作成はConfluence、課題管理はJIRA
  • 基板CADはQuadcept、筐体設計CADはFusion360
    CADは「必要な機能が一通り揃っており手頃な価格帯のもの」を使用していると思います。選定する人の好みや経験に影響されやすいと思うのですが、こんなところにも柔軟で合理的な会社の色がでているように感じました。

アプトポッドに入社してみた結果

仕事に対するモチベーションが大いに上がった

成功体験がないとなかなか大きい成長が得られない。そして、成長市場でないと成功体験を得るのは難しい。さらに、成長市場であっても人や組織や方向性がしっかりと確立されていないと長続きしない。アプトポッドは全てを満たしており、そんな中で仕事をできることに幸せ(と書くと胡散臭いですが)を感じ、大いにモチベーションをもって仕事に取り組むことができるようになりました。

未経験の業務もやらせてもらえるのでスキルアップ

必要とされる業務であれば、やりたいと言えばやらせてもらえます。私の今年の業務の場合、全く経験はありませんでしたが3DCADで基板筐体用のデータや加工用の図面を作成したりといった事をやらせてもらえました。今回のような記事の投稿というのも初めての体験でした。ただ、「やって良い」というだけでなく、周りの多くの方々に教えていただきながら業務を進めることが出来るので、自身のスキルアップが実現できました。

妻が喜んだ

アプトポッドに勤めることになって、私の妻も「よかったわぁ」と大変喜んでいます。主な理由はふたつです。

  • ほとんど在宅勤務なので、「いつもそばにいるので安心」「家なので食事も制御可能」
    私の妻の場合、「私が見える場所にいる。自分が帰ってきた時に私が家にいる」のが安心ということでした。 新型コロナウィルス騒ぎ以降9.5カ月間で出社したのは9日程度、EMC試験の為の外出が5日程度でした。

  • 「将来性のある業種なので安心」「社員数も多い会社なので安心」
    思うところはありますが、まぁ喜んでくれるのはありがたいことです。
    社員数はその会社の成長フェーズによって変化するもので、多ければ良いというものではないと思います。しかし、社員数10名以下の中小企業で社員1人が頑張っているだけでは、なかなか会社も個人も成長は難しく、妻の言っていることも100%間違っているというわけでもないかな。とも思います。人数が少ない(特に1人の場合)と得られる情報が少なく進歩に時間がかかるのでキツイです。
    アプトポッドよりも社員数の多い会社は多数あるでしょうが、各社員が優秀であることと効率の高いツールを使いこなしていることから、共有している情報の質と量は高いレベルにあるのだろうなと思っています。

最後に

社外の方は、良い事ばっかり書いてあるようにお感じになる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、今回の記事は私が思ったこと・感じたことで嘘はありません。 もしアプトポッドに興味を持っていただけたら、弊社の採用ページに足を運んでいただけるとありがたく思います。