aptpod Tech Blog

株式会社アプトポッドのテクノロジーブログです

IoTボタンによる回数記録基盤をAWSとRaspberry Piで構築する

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aptpod Advent Calendar 2021の22日目を担当する、製品開発グループintdash チームの呉羽です。

以下の要件を満たした回数記録基盤を、以前に個人開発したので紹介します。

  • Bluetoothで接続されたIoTボタンが押された回数を記録したい
  • ボタンが押された時刻と共に永続化したい
  • 永続化されたデータを集計して閲覧したい
  • 利用したもの
  • 構築までの流れ
    • IoTボタンの準備
    • Raspberry Piの準備
      • IoTボタンとの接続
      • IoTボタン押下時の処理
    • AWSの準備
      • Amazon Timestreamによる記録の永続化
      • API Gatewayによる記録実行URLの実装
      • 集計結果をAmazon SNSを通じてメール通知
  • まとめ
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AWS Backup へのバックアップシステムの移行

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aptpod Advent Calendar 2021 の21日目を担当します、SREチームの金澤です。

私が所属する SRE チームでは、担当業務の一つに、弊社の製品である intdash のインフラストラクチャをメインとしたクラウドシステムのインフラ設計・構築、監視・バックアップなどの運用業務があります。

バックアップについては、約1年半前、Amazon Web Service(AWS) のマネージドサービスである AWS Backup への移行を開始し、設定のチューニングを行いながら、現在ではバックアップ要件がある AWS リソースほぼすべてを AWS Backup にてバックアップ管理しています。

本記事では、バックアップマネージドサービスである AWS Backup への移行について、現在検討中の内容も交えてご紹介いたします。

  • AWS Backup とは
  • バックアップの動作
  • バックアップの設定検討
    • 環境毎の Backup Vault の作成
    • IaC による管理が可能
    • バックアップリソースの選択
    • RDSの継続的バックアップ
    • バックアップのスケールが容易になった
  • 監視
  • 監査
  • さいごに
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「ひとりドキュメント担当」の仕事

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aptpod Advent Calendar 2021の20日目を担当する、製品開発グループDocumentsチームの篠崎です。

この記事では、「70人規模の会社で、ドキュメント専門の担当者はどんなことをするのか」を紹介したいと思います。

最近、いくつかのオンライン上のミートアップで、テクニカルコミュニケーションチームの素晴らしい情報が公開されていて*1、かっこいいなあ、すごいなあと思いながら日々見ています。

これらミートアップを拝見しながら、弊社のような「もっと小さな会社のドキュメント担当の仕事」についてもご紹介したいと思いました。

私自身以前から、同規模の他社ではどのようにされているのか知りたいと考えており、「まずは自分が書いてみよう」と思ったのでした。同様の仕事をしている方の参考になるところがあれば幸いです。

  • 職種名と所属
  • ドキュメント担当の仕事
    • (A) ライティング/リライト関連
    • (B) 翻訳関連
    • (C) UI文言関連
    • (D) A~Cにかかわるツールや仕組みの整備
  • まとめ
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intdash_ros2bridgeの伝送遅延をrosbridge_serverと比較する

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aptpod Advent Calendar 2021の17日目を担当するProtocol/Robotics Teamの酒井 (@neko_suki) です。

弊社では、intdash_ros2bridgeというROS2上で「任意のトピック、サービス、アクションのC++実装によるブリッジ」を実現するソフトウェアの開発を進めています。ブリッジとは、ROS2空間の内部のデータを、インターネット経由で伝送できるメッセージ形式に橋渡しをする処理のことを指します。

このintdash_ros2bridgeによって離れた2つのROS2空間をつなぐことが可能になります。このintdash_ros2bridgeによって、ROS1*1と同様にROS2でも遠隔制御やモニタリングなどが実現できます。

過去に書いた紹介記事では、intdash_ros2bridgeで実現できることや、技術的な実現方法をご紹介してきました。

tech.aptpod.co.jp

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今回の記事では、intdash_ros2bridgeと、 ROSメッセージのブリッジによく使われる rosbridge_server のメッセージ伝送の遅延を比較しましたので、その結果をご紹介します。

  • 遅延値による性能の比較
    • 計測の構成
      • intdash_ros2bridge
    • rosbridge_server
    • 計測に使用したソフトウェア
      • rosbridge_server
    • 計測に使用するフォーマット
    • 計測に使用するトピック
      • Struct256
      • Array1k
      • PointCloud512k
    • 計測に使用したマシン
  • 計測結果
    • Struct256
    • Array1k
    • PointCloud512k
  • 考察
    • ペイロードのサイズ確認
    • rosbridge connector 処理時間
  • まとめ

*1:弊社では、 ROSの任意トピックをC++ノードでPublish/Subscribeする方法 - aptpod Tech Blog に書かれている技術を用いた intdash_bridge というROS1で離れた2つのROS1空間をつなぐプロダクトを提供しています。

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