はじめに
DX推進事業本部 クロスインダストリーグループの渡辺です。
ソリューションアーキテクトを担当しています。
「ソリューションアーキテクト」(以降SAと省略)という言葉が使われる機会は増えてきましたが、まだまだ馴染みの無い方は多いと思います。
今回は弊社のSAの仕事について紹介したいと思います。本記事で、SAという仕事に少しでも興味を持ってもらえると嬉しいです。
ソリューションアーキテクトとは
自社のサービス・技術力を深く理解するとともにお客様の業務を理解して、お客様が課題解決を行うサポートをさせて頂く仕事です。
カッコ良く書けばこういう事になりますが、
- お客様の「やりたいこと」を聴いて一緒に実現する。
- お客様の「課題・問題」を聴いて一緒に解決する。
という仕事です。
アプトポッドのソリューションアーキテクト
アプトポッドは、自社製品である「IoTプラットフォーム intdash」を活用して、産業IoTに取り組まれるお客様のデータ伝送、データ収集、データ活用に関する課題を解決するためのソリューションを提供する会社です。
intdash の特長としては以下があげられます。
- サーバを介しても低遅延であり、高いリアルタイム性でデータ伝送が行える
- 不安定な通信環境化でも、伝送時にロストしたデータの完全回収ができる
- エッジサイドでデータに時刻を付与することで、多種多様なデータを時刻同期させてデータ管理が行える
- リアルタイムのデータ活用だけでなく、サーバに保存された過去データも容易に分析、学習などに利活用できる
上記の特長を活かし、intdashは、自動車、重機・建機・農機、工場機械、ロボットなど様々な分野のお客様にご活用頂いています。
と、intdashの説明するのは簡単なのですが、これだけではお客様が「自社サービスにintdashを利用したら何が出来るか?」を明確にイメージして頂くには至りません。
そこには、ギャップが在る、と言えます。
このギャップを埋めるお手伝いをするのが、SAの役割です。
- 新しいサービスを実現したい。intdashを使えば出来そうなんだけど。
- 日常業務でコストを削減したい。intdashを使えば出来そうなんだけど。
- とりあえずintdashって使えそうな気がする。
そんなお話をお聴きするところからSAの仕事が始まり、お客様が望むサービスや業務改善を実現するまでのお手伝いをさせて頂いています。
例えばこんなこと
ソフトウェア開発は初めてです
IoTに関わっていますと、専らハードウェア開発に専念してきた、というお客様とお仕事をさせて頂く機会があります。
「監視パネルをWEB上で実現したい」とご相談を受けました。
やや特殊なハードウェアを扱っておられるお客さまでしたので
- 操作パネルがどういう動作をするのか
- なぜそういう動作をするのか
とお客様にヒアリングしながら私たちは勉強をし、
お客様にも
- WEBアプリにはどういう特性があるのか
- どういう操作がWEB上では使いやすいのか
の様なことをレクチャーして勉強して頂きながら、膝を突き合わせて議論を重ねて最適なWEBシステムを作り上げていく。
とこういったお手伝いをさせて頂きました。
こんなご相談も
「空はどこからが空なのかを知りたい」こんなご相談を受けたこともありました。
ドローン開発に当たってintdashを導入して頂くことが決まっていたお客様からのご相談です。
空を飛ぶドローンでモバイル回線を使用する場合は特別な許可が必要です。
では許可を得なければいけない条件の「空を飛ぶ」とはどういうことなのか、10mを超えれば空なのか、それとも1cmでも飛んでいれば空なのか?
そういう疑問から出てきたご相談でした。モバイル回線を用いて確実なデータ伝送を行えるのが当社サービスの強みでもあるので、当社にとっても大事なことです。
関係する法規を調査し、モバイル回線会社にも問い合わせをし、結果は
「1cmでも飛んでいれば空」
でした、なんだか腑に落ちたような、落ちないような、、、
ソリューションのご提案もいたします
ソリューションアーキテクトはお客様からのご相談をお受けするだけではなく、お客様のニーズに対応したソリューションを企画立案しご提案いたします。
スマートインフラメンテナンス
工事現場情報など、インフラ事業者様が必要とする環境情報を、モビリティから取得する動画像を元にAIによるリアルタイム検知とGPSによる位置特定を行い、リアルタイムに自動検知、収集、可視化するソリューションです。
「EDGEPLANT T1」に接続されたUSBカメラを用いて映像を撮影しながら、デバイス上で動作させるAIモデルで画像を検出しています。
当社製デバイスの特徴を有効活用したソリューションです。
社会インフラに関わっているお客様にご提案させて頂いています。
【USBカメラで撮影しながら画像検出を行っている様子です】
youtu.be
ロボットフリート&遠隔制御
5G 時代に本格化する自動化と遠隔化を見据えて、「intdash」はROS1およびROS2にも対応しています。こちらはその機能を活かして、ロボットや各種モビリティなど、機体の遠隔制御、機体データの遠隔モニタリングとデジタルツイン対応などを実現するソリューションです。
「IoTプラットフォーム intdash」は様々なデバイス同士を繋ぐことが出来ます。
その特徴を活かし、リアルとバーチャルリアリティを繋ぎました。
バーチャルリアリティ空間に存在するロボットを、リアル空間に存在するコントローラーを用いて操作しています。また、バーチャルリアリティ空間のロボットからクラウド空間にアップロードされるデータを「Visual M2M Data Visualizer」を用いて可視化しています。
AGVをはじめとする様々なロボット開発、自律/遠隔制御されるモビリティの開発に関わっているお客様にご提案させて頂くソリューションです。
【VRロボットをコントローラーで操作している様子です】
youtu.be
【ロボットの各種データを可視化している様子です】
youtu.be
5G通信技術展でご覧頂けます
この度、5G通信技術展でこれらのソリューションの幾つかをデモンストレーションさせて頂くことになりました。
是非当社ブースまでお越しください。
www.aptpod.co.jp
おわりに
本記事で、当社のサービス、またソリューションアーキテクトに少しでも興味を持ってもらえると嬉しいです。
そして
- 新しいサービスを実現したい。intdashを使えば出来そうなんだけど。
- 日常業務にコストを削減したい。intdashを使えば出来そうなんだけど。
- とりあえずintdashって使えそうな気がする。
と思ったお客様はぜひお気軽に当社までお問い合わせください。
5G通信技術展にもお越しいただけることを楽しみにお待ちしております。