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株式会社アプトポッドのテクノロジーブログです

メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2024 見学レポート

はじめに

こんにちは、開発本部Visual M2Mグループの遠藤です。フロントエンドエンジニアとして働いています。

この度、株式会社アプトポッドは2024年7月24日(水)~7月26日(金)に東京ビッグサイトにて開催された「メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2024」にNTTコミュニケーションズ株式会社様と共同で出展いたしました。連日、多くの方々にご来場いただき、感謝申し上げます。

mente.jma.or.jp

今回、私も弊社の展示を見学してきましたので、その内容の一部をご紹介したいと思います。

会場の様子

私が展示会を見学した時間帯は、晴れており日差しも強く非常に暑い気候でした。

TOKYO BIG SIGHTの入口 出展一覧

そのような暑さにも関わらず、展示会場は多くの来場者で賑わい、技術交流が盛んに行われていました。アプトポッドのブースも多数の方々に訪れていただき、弊社の技術やサービスに対して強い関心を示していただきました。

アプトポッドのブースの様子

展示内容

アプトポッドのブースでは、Gamepad操作による「Unitree Go1/Go2」のデモを交えつつ、主に3つの展示コーナーを設けました。また、展示会の合間に各技術やサービスに関するセミナーも開催しました。

デジタルツインコーナー 〜現場の効率化・安全確保〜

「デジタルツインコーナー」では、日立建機株式会社様協力のもと、弊社で開発を行ったリアルタイムデジタルツイン基盤のデモを展示しました。

デジタルツインコーナーの様子

昨今、建設業界では建設業就労者の人口減少と高齢化が切迫した課題となっており、その解決策の1つとしてデジタルツイン技術が注目されています。

このデモでは、現場に設置された複数のLiDARやカメラからリアルタイムでデータを収集し、そのデータをもとに地形情報と建設機械の状態をデジタル環境上に再現しました。また、作業者が持つスマートデバイスのGPS情報も反映することで、作業者の安全確保や作業効率の向上を期待することができます。

ブースでは映像だけではなく、Unityで開発したiPadアプリのデモも展示しており、デジタルツインアプリケーションを実際に触って体感することができました。

弊社が開発したデジタルツイン基盤の詳細については「アプトポッド、intdashをベースに日立建機の建設施工リアルタイムデジタルツイン基盤を開発」をご参照ください。

防爆対応Worker Careのデモ

また、NTTコミュニケーションズ株式会社様の協力により、作業員のバイタルデータを取得し、熱中症の判断などの安全対策を行う「防爆対応Worker Care」のデモの展示も行いました。

これまで暑熱対策ソリューションとして、リストバンド型センサーは普及していたものの、防爆エリアでの使用が難しいという課題がありました。Worker Careは、防爆対応のリストバンド型センサーであり、防爆エリアでのバイタルデータの取得を可能にします。

Worker Careと弊社のサービスであるintdashを連携することで可視化ダッシュボード(Visual M2M Data Visualizer)上で、各種バイタルデータやアラートをリアルタイムで表示することができます。

IoT×AIコーナー 〜作業の自動化〜

「IoT×AIコーナー」では、Unitree Go2を使用して、AIを活用した作業の自動化のデモを展示しました。

IoT×AIコーナーの様子

このソリューションではGo2の頭部に搭載されたカメラで映像を撮影し、リアルタイムで弊社サービスであるintdashに送信します。intdashとAI画像解析サービスを連携することで、画像解析作業を自動化することができます。

実際の会場のデモでは、可視化ダッシュボード上で物体検知の様子を見ることができ、Go2が撮影した無加工の映像と、AIが物体検知を行った映像の比較を行うことができました。これにより、たとえばロボットが自動運転で現場を巡回したり、メータをカメラで読み取って結果を送信するなどの作業が可能となります。

Unitree Go2

さらに、Unitree Go2に搭載したLiDARセンサー(MID-360)で取得したROS Topicをintdashサーバーに送信し、弊社のダッシュボードで点群データを可視化する様子も展示しました。

これらの技術を組み合わせることで、物体の正確な位置や形状をリアルタイムで把握でき、作業の効率化や自動化に貢献することが期待されます。

IoT×BIM/CIMコーナー ~工程管理の自動化~

「IoT×BIM/CIMコーナー」では、Unitree Go1を使用した、工程管理の自動化のソリューションを紹介しました。

IoT×BIM/CIMコーナー

今回の展示では360度カメラ(THETA X)を搭載したGo1で撮影を行い、リアルタイムで映像を可視化ダッシュボードに表示しました。

Go1の様子

Go1によって撮影された映像はintdashサーバーに送信され、intdashとLiberaware社の提供するクラウドサービス「LAPIS」を連携することで、撮影データの3D化を行うことができます。

「LAPIS」は独自の画像処理技術を用いて、撮影データから3D化を可能にするクラウドサービスです。これにより建設現場での工程管理の自動化が可能となり、BIM/CIMでの活用が期待されます。

また、intdashとの連携により、収集されたデータを一元管理することが可能です。現場の状況をリモートで把握し、迅速な意思決定を支援します。

セミナー

展示会の合間で、今回の展示に関連するセミナーも開催しました。

こちらのセミナーでは、弊社の技術やサービスに限らず、今回協力していただいたNTTコミュニケーションズ株式会社様、Liberaware株式会社様、TechShare株式会社様の技術やサービスについても紹介し、多くの来場者が興味を持って耳を傾けていました。

セミナーの様子

感想

私の所属するVisual M2Mグループでは、様々なデータに対応し、高度かつハイパフォーマンスな可視化アプリケーションを開発することをミッションとしています。

普段、私は主に可視化ダッシュボードの開発に取り組んでいますが、今回の展示会を通じて、データ収集プロセスやその可視化結果が現場でどのような価値を生むかを確認することができ、自分の仕事の意義を再認識する貴重な機会となりました。

この経験から得た新たな発見や知見を今後の開発にも反映し、より優れたプロダクトを提供できるよう努めていきたいと思います。

おわりに

「メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2024」は、弊社としても多くの学びがあり良い機会となりました。これからも世の中の課題を解決できるように精進してまいります。ご来場いただいた皆様、改めてありがとうございました。

  • 人手で行っていた業務をロボットで行いたい
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