aptpod Tech Blog

株式会社アプトポッドのテクノロジーブログです

1on1を半年で65回やってみて

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先端技術調査グループの南波です。

aptpod Advent Calendar 2019の14日目は、チームビルディングのために半年間続けた1on1の振り返りです。

背景

大学で信号処理/機械学習系の研究をしていた経験を活かしたく2018年にアプトポッドに入社し、技術調査を中心に製品開発や機械学習を利用したいお客さまとの共同プロジェクトなどにも参加していました。(今年はAWS Certified Machine Learning - Specialtyも取得することができました 🎉 )

2019年に入ってからは先端技術調査グループのチームメンバーが順調に増え、8月には元々のチームリードがVPoPに就任するために自分がチームリードとなり、現在は5名(うち4名がそれぞれ2019年の4,5,8,10月入社)の新規メンバーが多数を占めるチームと変化してきました。

新規メンバーのオンボーディングは生産性に直結します。そのため、会社・チームごとにいろいろな工夫をされていると思います。

弊グループでは、データサイエンス、ネットワークプロトコル、ロボティクスなどの広い技術領域からメンバーのバックグラウンドに沿ったテーマを任されます。 結果として、チーム内に同じ領域を専門・担当としている人が少ないという特徴があります。

そのため、他の人の型をなぞることが難しく、参加初期の仕事の進め方に不安を覚えやすいという課題があるのかなと思っていました。

これに対応するための弊グループのオンボーディング施策として、「一刻も早く自立して動けるメンバーになってもらう(=自信を持って仕事をしている状態になってもらう)」ことを目指し、週1〜月2回の1on1に取り組んでみました。

勉強方法

施策を始める前からも、実際に始めてからも、ひたすら参考となりそうな資料を漁りました。

以下は覚えている限りの例です。

やってみて

実施してみた所感として

  • やり方の正解がわからない難しさ
  • 成果があったのかどうか明確にはわからない難しさ

がずっと付いてまわる感覚がありました。

やり方の正解がわからない難しさ

実はタイトルの「65回」は、

  • 60回:自分が主に聴く側(チームメンバーとの1on1)
  • 5回:自分が主に話す側(VPoEとの1on1)

でした。

1on1の目的がそれぞれ異なるために

  • 話題
  • ログの残し方
  • お互いの話す量

など、細かい方法が異なってくるのも当然ありうることとは理解しているものの、「自分のやり方は本当に適しているのか?」という疑問は頻繁に浮かびました。

特に、お互いの話す量の観点で、勉強した資料の中では

  • 聴く側は話しすぎない
  • ティーチングよりコーチング

という内容が頻出していたため、

  • 「自分が話し過ぎてしまった」
  • 「自分が解決策について考え過ぎてしまった」

という反省をすることがよくありました。

一方で、1on1の主目的をオンボーディングの円滑化においているので、社内技術のキャッチアップ補助などのティーチングの割合が多くなってしまうのも、ある程度は仕方ないのかなと思ったりもしていました。

難しいです 🙃

成果があったのかどうか明確にはわからない難しさ

データサイエンスやエンジニアリングの世界で過ごす時間が長かったので、「自分の仮説・施策は正しかったか・効果があったか」を計測できる(ようにしなければならない)という考えが自分の中にある一方、今回の取り組みはA/Bテストもできず、この取り組み以外の環境要因も大きいため、「本当に月に5時間以上使ってる意義があるのか」という不安はありました。

幸いチームの活動は順調で、過去に行なった振り返りでも好意的な感想をもらえたので「すぐにやめた方がいい」という判断をするほどではないかな?と思えています。

またチームメンバーのほうから「今までは週1だったけど、今後は月2くらいでいいと思う」といった進め方の意見をもらえていることも、取り組みの価値が浸透していっている感覚としていいなと思っています。

一方で、取り組みが形骸化しないようにする・形骸化してきたらやめられるようにする努力・判断は自分のほうで持つ必要があるなというプレッシャーも感じています。

難しいです 🙃

まとめ

半年間続けた1on1を振り返りました。一言でまとめると「難しい」です。

同時に、思い込み・運の良さなだけかもしれませんが、チームがうまくまわってる感じは少なからずあります。 「もし月に5時間でこの効果を得られてるのだとしたらレバレッジ効いてるな」という印象は、エンジニアリングの中で感じられる「少しの最適化で何倍にもコードが速くなったとき」と同じ楽しさ・やってやった感なのかなと思えています。

会社として、チームとして、個人として、おそらく来年も2019年と同じくらい変化のある1年になると思いますが、引き続き難しさの中に楽しさを見つけていきたいと思います 💪

一緒に楽しさを見つけていける人を探していますので、ピンッときた方はお気軽にコンタクトお願いします 🙏