2020年の製品アップデートふりかえり

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自己紹介

はじめまして。株式会社アプトポッド ビジネスデベロップメントグループの小宮です。
aptpod Advent Calendar 2020の15日目を担当します。

ビジネスデベロップメントグループとは、

  • 個別の商談からイベント出展まで、対外的な情報発信の取りまとめ
  • 製品の価格決めから売り方検討
  • 納品物のデリバリーまでの支援
  • その他ビジネスサイドのプロセスの穴埋めと補強

などをしているチームです。要するに営業サイドの何でも屋さんです。

実は私、そろそろアプトポッドに入社して、ちょうど一年が経つところです。まだ「例年のアプトポッド」がどのようなものかわからないのですが、それでも今年はお客様との接点が例年より少なかった一年でした。

そんな中、今年は9本のプレスリリースを出しまして、その半分が製品のアップデートに関するものです。総括すると、2020年は今後増えるであろう様々なスケールの案件に最適に対応するための、準備を色々と仕込んだ年だったと言えます。

コロナ禍の折、なかなかちゃんとご説明する機会もないので、今年のプレスリリースのうち製品に関わるものが、弊社製品のどの部分をどうアップデートしたものだったのか、という観点でご説明させてください。

はじめに:アプトポッドは産業用IoTプラットフォームを提供している会社です

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アプトポッドは、産業向けに強みを持つIoTプラットフォーム”intdash”をご提供している会社です。

IoTに必要な、データ伝送やデータ管理などのコア機能は、上図上側のサーバーサイドで動くミドルウェアに含まれています。さらに、上図下側の、「エッジ」と呼ばれる各種産業機器に取り付けるハードウェアや、エンドユーザーが直接操作する、時系列データの可視化ツールや各種ユーティリティ類も一気通貫してご提供しています。

このように、サーバーサイド、フロントエンド、ハードウェアの機械系から組み込みソフト、さらにはスマホアプリまで、いわゆるフルスタックに対応できる点が弊社の強みであり、このテックブログで取り扱うテーマがめちゃくちゃ幅広い所以でもあります。

intdashの構成

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改めて弊社の製品群を、データ活用の流れに沿って分解したのが上図です。

一番左、つまり一番エッジに近いところから行くと、エッジのセンサーやアクチュエータと通信するペリフェラルがあり、エッジとクラウドの間のゲートウェイの役割を果たすターミナルシステムがあります。これらが弊社で取り扱うハードウェアになります。

ターミナルシステム上で動く組み込みソフトも、一連の仕組み”intdash”に対応したものである必要があります。この組み込みソフト(エッジサイドのミドルウェア)をintdash Edge、そしてそのうち特にintdashの特徴である、データの完全回収やリアルタイム伝送など、データ伝送機能を担うソフトウェアをintdash SDK for Edge Device (intdash Edge Agent)と呼びます。

続いて真ん中、サーバーサイドで動くミドルウェアの部分を、intdash Serverと呼びます。またこのミドルウェアには外部連携するためのAPIをご用意しており、intdash SDK for Pythonを用いてカスタムの後処理やデータ分析などを手軽に行うことができます。

最後、一番右側の、データ活用の手段として、データ可視化ツールであるVisual M2M Data Visualizerをご用意しております。こちらはブラウザ上で手軽に時系列データを可視化する、デザイン性に優れたツールです。


Visual M2M Data Visualizer DEMO

今年の夏に、弊社のコーポレートサイトのデザインが一新されたのをご存知でしょうか。この「PRODUCTS」以下には、弊社製品がカテゴリごとにならんでいます。各製品の詳細に興味がある方は、ぜひコーポレートサイトも覗いていただけると幸いです。 f:id:aptpod_tech-writer:20201214111546p:plain

プレスリリース振り返り

プレスリリース1:intdash 2.0リリース

今年の製品関連のプレスリリース第1弾は、7月28日の「DX プラットフォームintdash 2.0 をリリース」でした。これは、intdash Serverのメジャーアップデートであり、本運用などにも使えるスケーラブルな環境を提供できるようになったことを指します。まず真ん中のコアの部分を、様々な規模の案件に対応できるようにした、ということです。

プレスリリース2:テラデータ様との協業

続いて第2弾は、8月4日の「アプトポッドとテラデータ、自動車開発向けDXソリューション提供で協業」です。これは、intdashで取得したデータの活用の手段を広げるため、日本テラデータ様のもつ次世代分析基盤「Teradata Vantage」と連携できるようになったことを指します。Visual M2M Data Visualizerが扱えるのは時系列データの分析のみであり、統計処理をやろうと思うと何かしらのカスタムコードをPythonで書く必要があったのですが、Vantageとの連携により、データ取得から分析まで、エンドユーザー側はコーディングすることなく、本来やるべき作業に集中できるようになりました。

プレスリリース3:SDKの提供開始

第3弾は、9月30日の「高速IoTプラットフォーム「intdash」 アプリケーション開発キット「intdash SDK」の提供を開始」です。上のintdashの構成で、しれっと2つのSDK:intdash SDK for Edge Deviceintdash SDK for Python「があります」とご紹介しましたが、これらは今年新規にリリースされたものです。

intdash SDK for Pythonについては以下のウェブサイトをご参照ください。
https://pypi.org/project/intdash/
また以下の情報もご参照ください。

intdash SDK for Edge Deviceについては以下のデベロッパーガイドをご参照ください。こちらは誰でも入手可能というわけではなく、ご利用される方に都度アクセス情報を払い出す形でご提供しています。

これまでのintdashの標準構成では、弊社の指定するターミナルシステム(エッジとクラウドのゲートウェイとなるコンピュータのこと)と、その下にぶら下がる弊社製のペリフェラルでしかシステムを構築できませんでした。しかしintdash SDK for Edge Deviceにより、ターミナルシステムとして扱えるコンピュータの種類が広がり*1、システム構築の自由度が一つ上がりました。またこの開発環境を公開したことにより、弊社のエンジニアでなくとも、エッジサイドの組み込みソフトや、データ分析用のツールなどを作ることができるようになりました。

プレスリリース4:AWS Marketplaceでのintdashのご提供開始

続いて第4弾は、同じく9月30日の「アプトポッド、高速IoTプラットフォーム「intdash」を AWS Marketplaceで提供開始」です。これにより、お客様の持つAWS環境内に簡単にintdashを構築することが可能になりました*2。先にご説明した各種SDKと組み合わせると、弊社の直接のご支援なくとも、弊社が構築するのと同機能のintdash環境をお客様の手で構築することができるようになります。

おわりに

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以上、各プレスリリースの位置づけをざっと説明してきました。さらにざっくりまとめると、データ活用の流れの上流から下流まで、弊社自身のマンパワーが制約にならないように、要所要所を強化、または汎用化してきた、ということになります。

intdashの正式リリースは2018年5月で、まだリリースから2年半の比較的若い製品です。実はこの後も、年始にかけていくつか製品関連のプレスリリースを予定しております。本投稿が「このプレスリリースはどの部分をどう強化することを意図しているのか」の理解につながれば幸いです。

*1:現時点で対応しているプラットフォームは、AMD64 アーキテクチャー上の Linux、Raspberry Pi 上の Raspbian、NVIDIA Jetson 上の NVIDIA L4Tのみになります。

*2:2020/12時点ではAWS Marketplaceは一般公開ではなく、Private Offerのみ